棟方志功のこと

連休中に、原田マハさん著の『坂の上の雲』を読んだ。棟方志功の人生を小説化した作品である。ちょっととぼけたような、でも引き付けられずにいない棟方の仏像画が好きなので、彼について知りたいと思ったためである。

彼の無尽蔵の創作意欲に、すごいなと思わせられる。ただ、強く印象に残ったのは、民芸運動の主唱者であった柳宗悦や河合勘十郎といった人たちが、棟方の才能を見込み、経済的にも思想的充実のためにも様々な援助を惜しまなかった事実である。世界の棟形志功の誕生は、大勢の後援者で支えられていた。彼の才能あってのことだが、彼の周囲の人々の善意に心を打たれた。

 


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