戦争トラウマ

戦後80年になって、近頃の新聞で戦争トラウマについての記事をたびたび見受ける。そのたび、私が娘時代に通っていたカトリック教会の司祭を思い出す。主任神父はアメリカ人で、その人は助任だった。戦時中、一兵卒として従軍したが、戦後、司祭職に戻られたと聞いていた。夜中になると大声で叫ぶといううわさがあった。

あるときからこの方の姿が見られなくなった。司祭をやめられたとのことであった。辛くて苦しい記憶を抱えておられたのであろう。

名もない多くの人にも、戦争の残酷な爪あとは残っているのだろう。知る人もなく。

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