投稿

9月, 2024の投稿を表示しています

100歳の願い

100歳になったばかりのシスター。乗っている車椅子に最近プラカードがつけられた。 「一生懸命こいでいます。どうぞ見守ってください。」 車椅子がよたよたと動いているのを見かけたら、つい押してあげたくなる。でも、大切なのはご本人の希望だろう。押しつけの親切ではなくて、本当の手助けをしたいものだ。

最善の贈り物

 今道友信氏の書かれた『出会いの輝き』で出会ったエピソードが心に残った。 フランスで学んでいた氏が、帰国する前、師事していた哲学者ガブリエル・マルセルに挨拶に行ったところ、 「人間が人間に贈ることのできる最善の贈り物は何でしょう」 と尋ねられた。そして、ご自分で 「それはいい思い出です」と言われた。「どんなものでもこの世のものは結局は滅びていく。壊れていく。しかし、いい思い出はその人が意識を持っている限り一生続くものです。語り伝えられれば、その人の死後も続く。お互いに他人にいい思い出をあげられるような人間になりたいものですね」