幼稚園時代
6歳のふうこちゃんの記事を読んで、自分の幼稚園時代を思い出した。
幼稚園にもっていく手提げ袋や、行った日にシールを貼ってもらうお通い帳に書かれていた私の名前はサナヘだった。サナエなのに、サナヘと書かれるのはいやだった。母に言って、幼稚園の先生に話してもらった。先生の答は、苗の仮名はナヘですからサナヘです、とのこと。がっかりした。現代仮名遣いで苗はナエになったから、今ではサナエと書ける。
ある朝、セーターの首元のボタンを留めるとき、素敵なことを思い付いた。一番上のボタンを一つ下のボタン穴に入れ、下のボタンを上のボタン穴に入れた。幼稚園についたら、先生が「今日は自分でお洋服を着たの?」と言って、ボタンをはずして、入れかえた。「大人って、なんてつまらないのだろう」とその時思ったことを、今でも鮮明に思い出す。大人は5,6歳の子どもがどんな目で見ているか、思いつかないのだろう。