最初の記憶

ひとりで座っている女の子。これが目に浮かぶ最初の記憶である。同時に思い出すのは、祖母の声である。勤めから戻ってきた父に、「静江さんが、お腹が大きいのに、仏壇を二階までかつぎ上げてくれたんだよ」と言っている。これらの記憶は、私が2歳のときに神戸で起きた大洪水の折のものらしい。私を二階において、母と祖母は一階のものを上に運んでいたのだろう。宗教的な事柄の大切さを、この時に教わった気がする。

一段落した時に、「さあ、おうどんでもたべましょ」と幼い私が言って、大人たちが笑わされたとか。後になって、祖母から聞いた。

このブログの人気の投稿

共時性の不思議

心に残ること

存在する「マリア福音書」