マイ脱原発
5月19日付の朝日新聞朝刊は、東京電力福島第一原発の処理水を海洋放出することを、原子力規制委員会が了承したことを報じている。
どう考えても、地球汚染としか考えられない。水俣病のときのように、被害者を出さない保証が、どこにあるのか。汚染された地球を、私たちは未来の人たちに残したいのか。
絶対に反対だけれど、私にはこれを止める力がない。反対する署名運動が今も続けられており、署名はした。でも、そんなものは無視されるだろう。憤懣やるかたない、という感じのときに、ぐうぜん、稲垣えみ子著「淋しい生活」を読んだ。元朝日新聞の記者であった稲垣さんが、福島第一原発の爆発を機に何かをしなくては、と思い立ち始めた「個人的脱原発計画」について書かれている。掃除機、レンジ、エアコン、冷蔵庫を捨て、電気代を月150円にまでされた。
「私も始めよう」と思った。稲垣さんほど徹底できなくても、私にできることがある。冷蔵庫なしにはできないけれど、詰め込みすぎないようにすれば、消費電力は減る。レンジもやめられない。でも、なるだけガスを使うようにできる。エアコンは、私の住んでいる家には応接室にしかない。夏は扇風機、冬はオイルパネル・ヒーターを使っている。掃除は、稲垣さんの真似をしてほうきを使ってみると、ずっと手軽である。そのあとモップをかける。これらが、今のところの、私の原発反対運動だ。
それにしても、もっと自然のエネルギーが使えるようにできないのだろうか。風力、水力、太陽光など。