韓国版「おしん」=「馬医」

1時間以上のものは見ない、字幕のものは見ない、とTV番組について決めている。目が疲れるためである。でも、はまってしまい、1時間ではあるが字幕付きの韓国ドラマ「馬医」を見てしまった。50回の連続ドラマで、7月20日が最終日になる。17世紀の李王朝が舞台で、当時軽蔑されていた身分の獣医が王の主治医になるまでを描く。実在した人物がモデルだそうである。

「面白い」と韓国通の知人に話したら、「おしんに人気があったのと同じでしょ」と言われた。誰しも大なり小なり困難を抱えている。ドラマと分かっていても、困難を乗り越えていく人を見ながら、自分もがんばる力をもらうのだろう。

それもあるが、ほかに時折、ハッとさせられることがある。たとえば、王女の病気について、主人公が王に治療法を説明する。その治療法で成功した例があるのか、と王に尋ねられ、主人公は「これまで50頭以上の牛で成功しています」と答える。「王族と牛を並べるのか」と激怒する王を、そばにいた重臣が「彼にとって、王女様の命も牛の命も同じ命なのです」となだめる。この場面を見て、私は動物の命を一段下に見ていたことに気づかされた。

今日がこのドラマの最終日である。ちょっとさびしくなる。


  

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