飛べない鳥の心境

毎朝6時25分から、テレビを見ながら体操をしている。指導者が1人いて、5,6人のアシスタントが実演する。以前、実演するのは女性だけだったが、最近、男性も加わっている。10分間の番組で、ラジオ体操第1、第2と「みんなの体操」の組合せになっている。そのほかに、指導者の独自の体操が加わる。

私はラジオ体操も「みんなの体操」も大体ついていける。それ以外でただ一つ、どうしてもできない動きが一つある。両手を広げて片方の足を踏み出し、残っている足を上にあげ、その姿勢をしばらく保つ、という運動である。「大空を飛んでいる鳥のように」とか言われても、ぐらぐらして、地面に落っこちそうな鳥の気分になる。

ある時テレビ画面を見ていて気が付いた。実演している男性(若くて体育系らしい)も、その姿勢に入る直前に瞬間グラッとした。別の日には、女性も。飛べなくて悔しい私が、ちょっと嬉しくなった。

腰痛で苦しんだことがないのは、テレビ体操のおかげだと思っている。


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