ワクチンの副反応
いつか新聞記事で、ミュージシャンの方がコンサートツアーの合間が十分空いている時を選んでコロナワクチンの接種を受けた、と書いておられた。ワクチンを受けた後、2・3日は発熱・悪寒で起き上がれないほどで、その後も普段の体調に戻るまで1週間ほどかかったとのことだった。
私も先月、4回目のワクチン接種を受けた。翌日、上腕が少し痛むくらいだけだった。上記のミュージシャンとの違いは何なのか。私のほうが健康?などと思い始めた。
福島の知人が、夜、痛みで眠れないときに、佐藤愛子の本を読んで笑うことができると言う。私は夜眠れるけれど、笑えるなら読んでみたいと言うと、読み終えたものをどっさり送ってくださった。『九十歳。何がめでたい』を、まず読んだ。私もそろそろその年になる。佐藤さんは花粉症があったそうで、「年を取れば治る」と若い友人から聞いて、楽しみにされていたらしい。70歳、80歳、90歳になっても治らなかったのが、91歳の春になって、くしゃみが出ないのに気が付いた。そのとき、友人が言ったことを思い出した。「花粉症が治るということは、もうアレルギー反応が起こる体力がなくなったということらしい」と。
ワクチンの副反応がないことで膨らんでいたうぬぼれの風船が、ペシャンコになった。