ガーコ、来る!

「コルセットをして、絶対安静にしていなくちゃならない状態です」整形外科のお医者さんに言われ、緊急入院したのは2月17日だった。運動をしている途中で、後ろ向けに倒れ、背中を打った。痛かったが、打ち身だと思い、そのまま一週間ほど普通の生活を続けていたが、いつまでたっても痛いので、病院に行った結果、即入院となった。

コルセットができるまでの10日間ほど、寝たきりの生活が続いた。コルセットができて、リハビリ室に行くことになった時には、立ち上がれず、車椅子で連れて行ってもらった。

病室は4人部屋で、私のベッドは窓側だった。ベッドと窓のあいだにキャビネットがあり、寝たきりの私の目に入る外界は、60センチほどの合い間からだった。

入院してちょうど3週間目の午後(入院中の出来事を毎日携帯に記入していた)、60センチの合い間から、対面の建物にカラスがとまっているのが見えた。まさか、と思った。同時に、私が今までのところにいないので、ガーコが探して、見つけてくれたのかなと思うと、とても嬉しかった。コロナ対策で面会禁止になっていたこともあり、人恋しい頃でもあった。

そのころ私はまだ起き上がれないので、写真もとれなかった。ガーコは(時には2羽)毎日のように来てくれた。自分の足で立てるようになって、携帯で写真を撮った。

下手な写真ですが、病室の感じが伝わるかと思うので、そのまま載せます。右上の二つの黒い点々が、2羽の烏です。



 

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