進化する補聴器
シャカ、シャカ、シャカ・・・・広げている新聞をめくるごとに音がする。「こんな音がするものだったっけ」と思う。そういえば、朝から補聴器をつけていた。
耳の具合がおかしくて病院に行った。検査の結果、軽い難聴とのことで、補聴器をすすめられた。予約をして次回行くと、詳し――い聴力検査の後、補聴器屋さんのいる部屋に呼ばれた。「これを付けてみてください」と言われて、渡されたものをつけた。ごく小さい器具を耳の上にのせ、それにつながる細いプラスチック状の線の先の耳栓を耳に入れる。すると、すぐに違和感なく聞こえがよくなった。3週間貸し出しということで、朝から耳につけている。
以前、知っている人が補聴器を作ったとき、聴力検査のあと数日して、補聴器ができあがった。その後、調整のために、なんどもお店に通っていたことを知っていた。面倒なことになるだろうな、と予想していた。しかし、驚いたことに、
その1: 聴力検査のすぐ後にできあがった。
その2: 調整も必要なかった。
私が知らなかっただけだろうけれど、補聴器も進化しているのだ。それも、聞こえをよくするだけでなく、不要な騒音は小さくなっているらしい。
進化している補聴器に驚いた。そのお値段にも。