幼な子のまなざし

認知症・統合失調症のお父さんの介護をしていた男性が書かれた記事を新聞で読んだ(毎日新聞朝刊11月16日付)。

下の世話を受けることで意気消沈していた父は、しばしば激高した。無力感と異臭におおわれていた時、保育園児だった息子が、「じいじのおむつ、でかっ!やっぱりえらいんだ。(おむつをはいていない)パパは仲間はずれ」と言った。また、3歳の誕生日に何が欲しいか聞かれて、「じいじの手品の歯がほしい。自由に歯を出したり、入れたりできるんだよ」と憧れのまなざし。

10年にわたる介護生活が幼な子の存在に助けられたとの記事に、笑わせられた。と同時に、幼な子をさして、「天の国はこのような人たちのものである」というイエスの言葉を実感した。         幼な子の まなざし澄みて 我を照らす  



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