死について
訪問診療医として有名な小堀鴨一郎先生が、最近『死を生きる』を上梓なさった。訪問診療医として有名な方だが、私の大学時代の友人のご主人で以前からお付き合いがある。先生がそのご本をくださった。
この本のなかで、死がカルミネーションと呼ばれている。「到達点」が日本語訳である。中学生にとっては中学卒業が到達点、高校生にとっては高校卒業が到達点であるように、人生の到達点は死ととらえられている。死でもって人生が断ち切られるのではなく、そこで人生が完結する。誰しもが到達する目的地という意味で、積極的なとらえ方である。そう考えると、自分もその到達点に達したいと思える。
私自身が死を恐れないかというと、全くないとは言い切れない。ただ、若い頃に大きな病気をして死ぬと思った時に、神様の大きな愛に包まれる体験をした。きっとその時にはその時に必要な恵みがあるのだろう。