一対一の神
私が属している修道院では、霊的読書の時間30分が週に2回月曜・木曜にある。担当者が朗読をするのだが、木曜が私の担当になっている。現在、教皇フランシスコの講話集を読んでいる。昨日読んだ部分は、「私はアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である」という個所についてであった。
この個所を、「神は代々イスラエル民族の神である」と私は理解していた。ところがそうではないことを、朗読によって知った。神は、アブラハムと一対一の関係を結ばれる。イサクについても、ヤコブについても同じように。だから、私とも個人的に向き合ってくださる、というのが真意であるらしい。
「神は人を一民族として十把一からげに扱うのではなく、一人ひとりと対峙なさる」という意味であった。私が思い込んでいたのと、真逆である。