聖週間と復活祭
聖週間と復活祭が終わって、やっと日常生活に戻った感じである。濃厚なというか、あわただしい一週間であった。聖土曜日夕のミサが心に残っている。司式司祭が朗々と歌い、しっかりとした足取りで散水をされた。一時間半ほどかかる式で、ふつう私は退屈してしまうのだが、今回はそんなこともなかった。後で聞いたところ、司祭の名はキエサ。89歳になっておられると知ったが、みじんもお年を感じさせなかった。
翌日朝9時の復活祭ミサも大聖堂で行われた。私は大聖堂の後ろの方に座った。長いミサでは、途中でトイレに行きたくなることがあるからだ。クリスマスのミサほどではないが、けっこう大勢の人が参加しており、聖体拝領の行列も長かった。聖堂の後ろに座っていた私は行列の後ろの方になる。司祭の前に行って司祭が手にもつチャリスを見ると、5ミリ四方くらいのかけらが五つ六つ残っているだけ。その一つ二つをつまんでもらった。人生初体験である。多くの聖体拝領があったのは喜ばしいような、ちょっとわたし的にはわびしいような。