脳はなにげに
いぜん友人が貸してくれた『脳はなにげに不公平』という本を読んで、一つだけ覚えていることがある。私たちが嬉しいときや笑っているときには、くちびるの両側(=口角)が上がる。明るい気持ちでないときでも、口角を上げると、脳がだまされて、嬉しい気分になるという。
私が自分で気づいたのは、笑顔を見ると、こちらも笑顔になることだ。だからというのでもないのだけれど、いぜんから私はスヌーピーの漫画が大好きだった。それで最近、スヌーピーのぬいぐるみを手に入れた。18センチくらいの大きさのものを、机の目の前においている。チャーリー・ブラウンの嬉しげな顔がふと目に入ると、ニヤッとなる。たかがぬいぐるみだけれど、笑顔は笑顔を呼ぶ。