白内障の手術
1月中頃に右目の手術、1週間後に左目の手術を受けた。お医者さんに手術を勧められながら、延ばし延ばしにしていたが、「このままにしていると、緑内障の治療ができなくなります」と言われて、観念した。
白内障の手術って、目にメスを入れるのだろうから、それが見えるだろうと思い込んでいて、それが何より怖かった。でも実際は、光がピカーッと見えて、そのあとは水が目の上を流れている感じだった。痛みもほとんど感じなかった。
手術後、4種類の目薬をもらい、それをそれぞれ違った回数点眼しなくてはならない。間違えずにできるのか、不安だった。ところが、手術後、1週間分の点眼予定表を渡された。朝、昼、夜、寝る前、のそれぞれに、どの薬を点眼すればよいかリスト化されており、安心した。
いろんな面で配慮がとても行き届いたいた。手術前には、「白内障手術のしおり」という冊子が渡されていた。手術についての説明のほかに、洗顔、入浴、運動、などなどをいつから始められるか、なども詳しく記されていた。
よその眼科を知らないので、どこでも同じようにされるのかもしれないと思う。でも、もしかしたら、いいお医者さんに出会えたのかもしれないと、ありがたく思っている。女性の細やかさなのか、それとも、この方の経歴にも関係するのか。内科医を目指して医学を学んでいるときに網膜剥離になり、眼科医になる決心をなさったとのこと。その治療を受ける段階で、患者の気持や必要を体験なさったに違いない。
手術後、世の中が明るくなった。見えていなかったものが見えるようになった。レンジ横の壁についている油跳ね、窓ガラスの汚れなど。見えるようになって気になるのが、面倒だけれど。
読書用の眼鏡を作れるのは、まだ少し先になる。それまで、少し我慢の必要を感じている。