めまいがあり、歩行器を使っている1人のシスターと同じテーブルだった時のこと。食事が終わると、その人は自分が飲み終えた薬のからの袋といっしょに、同じテーブルの私たち3人のから袋も集めた。薬のから袋は、食堂の片隅にある小さな所定の箱に入れることになっている。小さくても、なにか人助けをしようとしている91歳のシスター。 耳が遠くて、あまり会話に入れないシスター。食事が終わると、さっさと立ち上がり、バイキング用の大テーブルや周辺の片づけをする。大正15年生まれの97歳。「定職」のある97歳とは別人。 「イエス様がここまで導いてくださったのだから、これからも導いてくださるだろうと信じています。」自分の居室がわからなくなることがあるシスターの言葉。 きのうは私たちの修道会のアジア地域Zoomミーティングがあった。一番大きな内容は、フィリッピンで始まったアジア地区合同修練院についてだった。インド、インドネシア、フィリッピン、韓国から、合わせて20人ほどの人たちが来ている。残念ながら、日本人は一人もいない。若いシスターたちの卵は、私たちを元気づけてくれる。 養成担当のアメリカ人のシスターの言葉。 「養成が目指すのは、橋を架けること(=bridge making)。自分と自分自身のあいだ、自分と神さまのあいだ、自分と仲間とのあいだ。そのあいだに橋を架けること。仲間たちはそれぞれ国も違えば、文化も違う。その人とのあいだに橋を架けてつながることです。私も、それを目指します。私自身も変化することでしょう。」