祈る姿

『福音宣教』という月刊雑誌新年号の記事によると、2024年の復活祭、フランスの教会では成人の洗礼の数が急増したとのことである。その四分の一が18歳から25歳の年齢層が占めている。聖職者による性暴力の悲劇にもかかわらず、現代の人々が洗礼を求めるのはなぜか。

引用されたLa Croix誌の記事によると、「多くの求道者が祖母の祈りへの忠実さ、祖母の善良でまっすぐな生活の証しに影響を受けている」とある。おばあちゃん・パワーだ。

わかるような気がする。私の属する修道院は同時に介護施設で、ほぼ全員が何らかの病気や障害を抱えている。ミサや集会祭儀でともに祈るときのほか、聖堂で個人で祈るときもある。そんな折に祈っている人の姿を見かけると、なんだか胸がホンワカする。103歳、101歳、97歳などなどの方たちが、手を合わせて頭を下げておられるのを見ると、こちらも頭が下がる。

神さまの恵みは、このようにしても伝わっていくのであろう。


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