創立者のご遺体

 


50年前、終生誓願準備の養成期間がアッシジで開かれた。それに参加する途中、私はベルギーのジェットの修道院に寄らせてもらった。聖心会の創立者マグダレナ・ソフィア・バラのご遺体がそこに安置されているからだった。

修道院の敷地内の小さな聖堂の祭壇の下に、ご遺体はガラスのケースに収められ、安置されていた。1977年に生まれ、1865年に亡くなっている。死体という感じは全くなく、一人の修道女が横になって眠っているように見える。私とほぼ同期のシスターが、やはりジェットに行き、お棺の横で寝転んでみたところ、「私と同じくらいの背丈だった」と話していた。

その後、どのようないきさつがあったのか知らないのだが、ジェットの修道院からどこかに移されたと聞いていた。どうなったのか、ずっと気にかかっていた。聖心会の広報サイトで、ぐうぜん、それを見つけた。パリの聖フランシスコ・ザビエル教会に安置されているそうである。上記の写真は、以下のサイトからコピーした。


いぜん、アメリカにいたときに一人のシスターが、「ミイラみたいな、そんな気味の悪い物はいらない」と言った。「見たのですか」とたずねると、そうではなかった。私にとってご遺体は、この世と死後の世界をつなぐ聖なるもの、という感じがする。

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