土も疲れる

5月31日付の朝日新聞朝刊に、記者の近藤康太郎氏がコメの生産について書いておられた。氏は記者を続けながら、コメ造りをしておられる。

――石破首相はコメの減反政策から増産にかじを切る考えに同意したそうだが、水道の蛇口をひねるみたいに、簡単に増やしたり減らしたりできるもんかい。米を作る百姓が高齢化しているうえに、長い目で見れば、土だって年老いていく。(中略)人類は、地球から簒奪(サンダツ)して生きているんだ。でかいつらすんな。遠慮して、土を掘れ。ありがたく、おまんまを食え。――

「土を耕しすぎると、10年もしないうちに厚さ1センチメートルの土が簡単に失われる」とも書かれている。

旧約聖書のレビ記25章4節には、土の安息年が定められている。
  7年目は、地の全き休みの安息、すなわち主の安息となる。

西暦元年前の人々が知っていた知恵を、私たちが失うことがありませんように。



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