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聖フィリピン・ドシェーンの祝日

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11月18日は聖フィリピン・ドシェーンの祝日である。この聖人については、以前2023年11月17日のブログに書いているので、ここには祝日を祝って、以前、シスター速水弥生がお書になった祈りをコピーする。  聖フィリッピン・ドシェーン、あなたの祝日を祝う私たちの心の中に、「心を開き、立って行け」という呼び声が聞こえるようです。かつてあなたの心に響いたと同じ呼び声が。  永遠から響くこの呼びかけは、あなたをアメリカの原住民ポトワトミの人々へとひきつけました。深い祈りの中で、この呼びかけをしっかりと受け止めたあなたは、住みなれた祖国、心地よい習慣、なつかしい家族や友人を離れて、未知の国へ、勇気と信頼と、貧しい者の信仰から湧き出るよろこびをもって向かわれました。  あなたのアメリカでの生涯は、忍耐と、自分の貧しさの中でのへりくだった信頼、何にもまして、主のみ声に従う者のよろこびと平安の、心のポトワトミへの旅だったと思います。  また、晩年、あなたは、深く愛したこの小さい人々から、「いつも祈っている人」と呼ばれました。「つかわされることは、主にとどまることである。」いつか聞いたこのことばは、あなたの祈る姿とともに、いつまでも私たちの心に残ることでしょう。  修道生活に呼ばれたとき、私たちは家庭を離れました。それは出合うすべての人々と家庭を作るためでした。あなたが自分の国を離れたのは、世界が自分の国になるためでした。自分を開け放って離れるとき、すべてがみ国になるためです。今、私たちは日本にいます。しかし、ただ日本にいるのでもありません。日本につかわされているのだと思います。今いる具体的なところ、そこにつかわされているのです。 ****** 聖フィリッピン・ドシェーン、あなたの取り次ぎを願って祈ります。 *私たちが、安楽や安住、現在手にしている安定への甘いいざないに乗ることなく、心の呼びかけに、勇気と信頼をもって応えていけますように。  (聖フィリッピン・ドシェーン、私たちのためにお祈りください。) *人がどう見るか、どう思うかでなく、また、この世の評価による事業の成功ではなく、深い祈りの中で心に響く、私たちのポトワトミへの呼びかけをしっかりと受け止めて、心を開いて今の自分から一...

ソフィーコースとは?

宝塚市に位置する小林聖心女子学院では、2026年4月から新しいコースが 現在の全日制高等学校に 併設される。ソフィーコースと名付けられる、狭域通信制過程である。案内のパンフによると、 ◦スクーリングは週1~2日 ◦登校時間は9時40分  ◦希望すればいつでも登校できる ◦職員が常駐している ◦最長6年間をかけて卒業できる(74単位の習得) などなど、もろもろの事情に配慮して、一人でも多くの若い人たちに教育の機会を広げようとする姿勢に嬉しくなる。私がすぐに思ったのは、起立性調節障害のある人が救われるだろうということだったが、そればかりではないらしい。コンサートや競技会で海外を飛び回る人や、ゆっくり時間をかけて学びたい人たちも利用できる。 聖心女子学院は、1800年にフランス人のマグダレナ・ソフィア・バラによって創立された。創立者の言葉に、「たった一人の子どものためにでも聖心会を創立したでしょう」がある。同じ精神を受け継いだ140校あまりの姉妹校は、世界30ヵ国以上に広がる。 小林聖心の新しいコースは、創立者の名にちなんで「ソフィーコース」と名付けられている。より自分に合った学び方を探している若い人たちに、新設のコースが役に立ちますように。

スーパームーン

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――11月5日の満月は今年12回ある満月のうちで最も地球に近く、そのぶん大きく見える。「スーパームーン」とも呼ばれる――と、6日になって聞いた。 遅まきだが、夜、屋上に出て見上げると、月がこうこうと輝いていた。餅をつくウサギの影など見られないほどだった。神さまが大空のキャンバスに描かれた芸術作品だ。

白の絵の具

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「日本へ行きたい人応援団」という番組をよく見る。放映時間には見られないので、Tver  という民放放送サービスを使う。この番組が好きなのは、これまで知らなかった日本を発見するからだ。 先日の番組が取り上げたのは、日本画に興味をもつスペイン人女性だった。日本画の絵の具である胡粉の製造が紹介されていた。胡粉の原料は牡蠣・はまぐり・ほたてなどの貝殻だそうである。上質な白が表現できるのはイタボガキだけだそうであるが、いまでは絶滅危惧種に指定されている。 採取された貝殻はこまかく砕く前に、もろくするため天日干しが行われる。その期間は10年~15年とか。それから粉砕されて、長い工程をへて絵の具につくられるとのこと。 インターネットを使ったりしていると、即結果を求めてしまうのが習慣になっている。10年~15年などと聞くと、私は「え~~」とびっくりする。 日本にこのような息の長い文化があることを誇りに思う。 (写真は https://souda-kyoto.jp/blog/00260.html からコピーさせていただいた)