「暦と時計」

6時に目覚まし時計で起きてまなく、介護士さんがお薬をもってきてくれた。骨粗鬆症の薬で月の初めに飲むことになっている。月が替わったことに気が付く。壁にかけているカレンダーを見ると、まだ3月だ。1枚めくって4月にすると、「暦と時計」というタイトルの、金子みすゞの詩がのっていた。

     暦があるから
     暦を忘れて
     暦をながめちゃ、
     4月だというよ。

     暦がなくても
     暦を知ってて
     りこうな花は
     4月にさくよ。

     時計があるから
     時間を忘れて
     時計をながめちゃ、
     4時だというよ。

     時計はなくても
     時間を知ってて
     りこうな鶏(とり)
     4時には啼(な)くよ。



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